流人彫るにんぼり)” の例文
左右に命じて、やにわに、何濤かとうの両腕をとらえさせ、そのひたいに“○州へ流罪”と、一字空けの流人彫るにんぼりれさせたのだ。まるで、値段未定の半罪人の札を貼りつけたようなものである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)