“流々転相”の読み方と例文
読み方割合
るるてんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流々転相るるてんそうのあわただしさをあまりに見てしまうと、私のような智の浅いものには、魚に河が見えないように、よけいに昏迷してしまうばかりで、ほとんど、何ひとつ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山沢さんたくの賊となって生きてゆくのも、大所からてやれば、流々転相るるてんそうの世の中の泡つぶ、こうしてまで、生きてゆかねばならぬほどに落ちたのかと思えば、あわれともいえる、不愍ふびんともいえる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)