泰忠やすただ)” の例文
彼は思わず土にひざまずいて、よそながら師匠に無沙汰の罪を詫びていると、その頭の上で不意に彼の名を呼ぶ者があった。おどろいて振り仰ぐと、それは兄弟子の泰忠やすただであった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)