泥浚どろさらい)” の例文
……海鼠なまこが這うようにちょろちょろと、蘆間あしまをあとへ引きますぞいの。村中が心を合せて、泥浚どろさらいをせぬ事には、ここの浦は、いまのに干潟になって、やがて、ただ茫々ぼうぼうと蘆ばかりになるぞいの。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)