泥沙でいさ)” の例文
痩容そうようあに詩魔しまの為のみならんや。往昔自然主義新に興り、流俗の之に雷同するや、塵霧じんむしばしば高鳥を悲しましめ、泥沙でいさしきりに老龍を困しましむ。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この周囲の泥沙でいさやなぎの多いところで、復一は金魚に卵を産みつけさせる柳のひげ根をりに来てここを発見した。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)