“法華堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほっけどう75.0%
ほつけだう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この前後、恒性つねさがは、山城の国鶏冠井かえで法華堂ほっけどうにかくれ、日蓮宗の日像にちぞうのもとで、名も大覚と変え、一法華行者となって、機をうかがっていたのだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宝治ほうじ元年の六月、前将軍頼経よりつねを立てようとして事あらわれ、討手うってのために敗られて、一族共に法華堂ほっけどうで自害した三浦若狭守泰村わかさのかみやすむらという人の名なぞも出て来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
建築に於ても、東大寺の法華堂ほつけだう、法隆寺東院とうゐん夢殿ゆめどの新薬師寺しんやくしじ、正倉院その他が、当時のおもかげを伝へてゐる。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
東大寺の大仏、同じくあかがね燈籠扉のレリーフ、法華堂ほつけだう(三月堂)の諸仏像、当麻寺たいまでらの諸像、法隆寺の九面観音像、その他、優にエヂプト、ギリシャの彫刻にも匹敵するものが多いのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)