ぬら)” の例文
しきいめを見つ。沙本さほかたより、暴雨はやさめり來て、にはかに吾が面をぬらしつ。また錦色の小蛇へみ、我が頸にまつはりつ。
それは第一に足がぬらしたくない上に、山の皺というものは裾になるほど多いから、上で一回廻るべき角は、中腹以下で数回廻らねばならぬためである。
峠に関する二、三の考察 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
故に峡中裳をぬらすの謡あり、これすなわち人の声の悲しきを畏る、異なるかな〉とあるが何の異な事があるものか、人間でも人の罪よりまず自分を検挙せにゃならぬような官吏が滔々とうとう皆これだ。