汲桶ため)” の例文
彼は、仙吉があっけにとられて、まだ返事をしないうちに、もう売場の横の棚にふせてあった汲桶ためをおろし、それをさげて、いっさんに台所の方に走って行った。
次郎物語:03 第三部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
汲桶ためをさげて井戸端の方に走って行ったのを見ると、さすがにちょっと驚いたふうでもあったが、そのまま腰を落ちつけてしまい、それからは、横目でじろじろ店の方を睨んだり
次郎物語:03 第三部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)