氷解ひょうかい)” の例文
「が。万一にも後々、公事くじ沙汰にでもなると、嘘を構えたことだけは争えません。いずれにせよ、私がここから退散すれば、自然、事は氷解ひょうかいいたしましょう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アヽ是にて疑団ぎだん氷解ひょうかいせり殺せしは支那人陳施寧殺されしは其弟の陳金起少も日本警察の関係に非ず唯念の為めに清国領事まで通知し領事庁にて調しらべたるに施寧は俄に店を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
艦長の訓令で、いままでの不審な事実は、殆んど氷解ひょうかいした。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)