水火すいか)” の例文
植村家で名代の腕利き、純情で、忠義で、奥方のためには水火すいかも辞さないのは、この人でなければなりません。
それもあるだろう。けれども、それよりももっと、きみ自身のために。僕としては、水火すいか
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「そうだ、ぼくは自分の重大な責任をのがれようとした、信頼されたら水火すいかをもせないのが、日本人の気性きしょうだ、困難こんなんがかさなればかさなるほど、それにたえて打ち破ってゆかなければならないのだ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)