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気随気儘
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きずいきまま
ふりがな文庫
“
気随気儘
(
きずいきまま
)” の例文
気随気儘
(
きずいきまま
)
の画家の心が遠慮なく画面に行われているとはいえども、その根底をなす処には必ず伝統の積み重ねられたる古き心が隠され
油絵新技法
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
心柄
(
こころがら
)
とはいひながら
強
(
し
)
ひて
自
(
みずか
)
ら世をせばめ人の
交
(
まじわり
)
を断ち、
家
(
いえ
)
にのみ
引籠
(
ひきこも
)
れば
気随気儘
(
きずいきまま
)
の空想も門外世上の声に妨げ
覚
(
さ
)
まさるる事なければ
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
特に信玄から授けられた武田家の割符を持っているので、甲州の地は
気随気儘
(
きずいきまま
)
に通ることも出来れば泊まることも出来る。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
もし春琴が今少し
如才
(
じょさい
)
なく人に
謙
(
へりくだ
)
ることを知っていたなら大いにその名が
顕
(
あら
)
われたであろうに
富貴
(
ふうき
)
に育って生計の苦難を解せず
気随気儘
(
きずいきまま
)
に
振舞
(
ふるま
)
ったために世間から敬遠され
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
養家に行きて
気随気儘
(
きずいきまま
)
に身を持崩し妻に
疏
(
うと
)
まれ、又は由なき事に舅を恨み
譏
(
そし
)
りて家内に風波を起し、
終
(
つい
)
に離縁されても其身の恥辱とするに足らざるか。ソンナ不理窟はなかる可し。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
御用達
(
ごようたし
)
、——肩で風を切る、勢いで、倉には黄金は、山程積んであろうところから、
気随気儘
(
きずいきまま
)
に大金を掴み出し、今日の
生計
(
たつき
)
にも困るような、貧しい者や、病人に、何ともいわず、バラ撒いて
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
一層嫁の
気随気儘
(
きずいきまま
)
が
募
(
つの
)
るであらうし、庄造もそれをアテにして怠けるであらうし、結局親子三人の思はくが皆それ/″\に外れて来るところから、争ひの種が尽きないであらう。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
随
常用漢字
中学
部首:⾩
12画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
儘
漢検準1級
部首:⼈
16画
“気随”で始まる語句
気随
気随者