比律賓ヒリッピン)” の例文
この憐れな石油乞食と化しつつある日本民族の状態を布哇ハワイ比律賓ヒリッピンに居る米国の太平洋艦隊が如何にせせら笑っておりました事か。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
即ち欧洲人は猶太の国を東国と称し、波斯ペルシャ人は彼らを西人と呼んでいる。もっと著しい例は彼の比律賓ヒリッピン群島である。
東西相触れて (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
亜米利加アメリカの女や日本の令嬢達と踊ったが、今はもう客も少なく、比律賓ヒリッピンから夏場の稼ぎに来ていた楽手達も、小金をためて帰国してしまって、涼しい風の来る広い板の間に並べた卓について
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
米の比律賓ヒリッピンに於ける海軍根拠地を同時に脅かすべく、仏領印度インドに関する秘密協商となって進行し初めていた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
比律賓ヒリッピンの飛行隊が日本を襲撃して重爆弾を投下する場所が明瞭にわかる筈ですからね。はははは……
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「それにしても惜しいもんだナ。せめて比律賓ヒリッピンまででも許してくれるとなア」
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)