“殴打”のいろいろな読み方と例文
旧字:毆打
読み方割合
おうだ41.7%
どや16.7%
たた16.7%
なぐ16.7%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しっかりしなよ、このしと、とおかっちゃんはかもの背中を殴打おうだした。もう二度もあっちへいったじゃないか、忘れたのかいこのしと。二度もだって、とかもは考えこんだ。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「安次、手前ここに構えとれよ。今度俺とこへ来さらしたら、殴打どやしまくるぞ。」
南北 (新字新仮名) / 横光利一(著)
酒に酔つて人を殴打たたき、女の足を拝み、よる赤い四角の窓を仰いでは淫獣の如く電線を伝つて忍び込んだのも君だ、幻覚中の君であつた。
があんと頭をひとつ、玄翁げんのう殴打なぐられたような気がした。彼はよろめきながら、女の顔を正面からじッと見据えた。
梟の眼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
勘次は怒りのためにふるえ出した。と、彼は黙って秋三の顔を横から殴打った。秋三は蹌踉よろめいた。が、背面の藁戸を掴んで踏み停ると
南北 (新字新仮名) / 横光利一(著)