歡樂たのしみ)” の例文
新字:歓楽
甲板の上には汚れた服を着た船員が集つて、船の中で買食でもする外に歡樂たのしみも無いやうな、ツマラなさうな顏付をして、上陸する人達を可羨うらやましげに眺めて居た。漸く艀が來た。吾儕も陸へ急いだ。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さほどにかるいものがあだ歡樂たのしみ
ああ名と戀と歡樂たのしみ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
來る歡樂たのしみ哀傷かなしみ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)