欺罔たばかり)” の例文
フラーテゴミータといひ、萬の欺罔たばかりうつはなりき、その主の敵を己が手に收め、彼等の中己をめざるものなきやう彼等をあしらへり —八四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
怒りを湛へしフレジアスのさま、さながら大いなる欺罔たばかりに罹れる人のこれをさとりていたみなげくが如くなりき 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
夫れにくみを天にうくる一切の邪惡はその目的めあて非を行ふにあり、しかしてすべてかゝる目的は或は力により或は欺罔たばかりによりて他をくるしむ 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
美しきクレメンツァよ、汝のカルロはわが疑ひを解きし後、我にその子孫のあふべき欺罔たばかりの事を告げたり 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
後また多くの深き淵を傳ひてくだり、智の捕ふるを恐れざるばかりに欺罔たばかり滿ちたる狐のむれにあふ 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)