“櫛名田姫”の読み方と例文
読み方割合
くしなだひめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると意外にも、ここにいる、櫛名田姫くしなだひめと云う一人娘を、高志こし大蛇おろちいけにえにしなければ、部落全体が一月ひとつきの内に、死に絶えるであろうと云う託宣たくせんがあった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
高志こし大蛇をろちを退治した素戔嗚すさのをは、櫛名田姫くしなだひめめとると同時に、足名椎あしなつちが治めてゐた部落のをさとなる事になつた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
櫛名田姫くしなだひめはまた顔を赤めて、帯に下げた鏡をまさぐりながら、かすかに彼の言葉を押し返した。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)