榲桲まるめろ)” の例文
まだ雪を見ぬ岩木山いはきやまは、十月の朝日に桔梗の花の色をして居る。山を繞つて秋の田が一面に色づいて居る。街道は斷續榲桲まるめろの黄な村、林檎の紅い畑を過ぎて行く。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
山をめぐって秋の田が一面に色づいて居る。街道は断続榲桲まるめろな村、林檎の紅い畑を過ぎて行く。二時間ばかりにして、岩木川の長橋を渡り、田舎町には家並やなみそろうて豊らしい板柳村に入った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
乳母 お庖厨だいどころでは、なつめ榲桲まるめろれいとんでゐます。
榲桲まるめろの聲だつたが……
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
林檎あけ榲桲まるめろ黄なる秋の日を
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
林檎あけ榲桲まるめろ黄なる秋の日を
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)