楚王そおう)” の例文
それがけしからぬいたずらとしても、楚王そおうえいを絶った故事も思いあわされて、きょうの場合には主人の忠通もそれを深く咎めたくなかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そうかと思うと、生きながら鬼になる者もおります。楚王そおうに仕えた女官はおろちとなり、王含おうがんの母は夜叉やしゃとなり、呉生ごせいの妻は蛾となったのであります。
むかし淳于髠じゅんうこん斉王せいおうの命をうけて、楚国に使いし、その途中、楚王そおうに贈る鵞鳥がちょうを焼いて食べてしまいながら、空籠を奉じて楚王にまみえ、詭弁きべんをふるってかえって王をよろこばせ
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帳裡ちょうりしょくは、ほの暗く、楚王そおう虞氏ぐしの恨みもしのばれた。時鳥ほととぎすは明け近きを告げていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虞氏ぐし楚王そおう
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)