棒頭ぼうがしら)” の例文
林歌子や矢島楫子かぢこなどのお婆さんが棒頭ぼうがしらになつて、二百余名の婦人達が飛田とびた遊廓の取消請願をその筋に持出したのは近頃結構な事だ。
ことに朝鮮人は親方、棒頭ぼうがしらからも、同じ仲間の土方(日本人の)からも「踏んづける」ような待遇をうけていた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
夜は八時すぎという働き(トロの数をしらべ、トロへ土の盛りようをカントクする、棒頭ぼうがしら的な仕事)
****た棒頭ぼうがしらの**が嚇し続ける
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)
一寸ちょっと云って置く」監督が土方の棒頭ぼうがしらのように頑丈がんじょうな身体で、片足を寝床の仕切りの上にかけて、楊子ようじで口をモグモグさせながら、時々歯にはさまったものを、トットッと飛ばして、口を切った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
棒頭ぼうがしらが鉄砲向けやがった
章魚人夫 (新字新仮名) / 広海大治(著)
棒頭ぼうがしらが一人走っていった。
人を殺す犬 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)