根室ねむろ)” の例文
根室ねむろ沖が「危険地帯」の発火点になるための外交辞令はととのった形である。二十日私は旭川あさひかわにいた。
根室ねむろの俺の弟の家へ行きなさい。この手紙を見せれば、弟はかならずあんたの面倒を見る」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
戦争中に根室ねむろの町はずれで、この濃霧の研究をした頃の思い出が、ふと頭に浮んできた。
アラスカ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
隨分と用意深かく、行く先々の樣子は、旅行案内で調らべておくのだけれども、途中で氣が變つてしまつて、根室ねむろ本線へ這入つてみたくなり、乘りかへ驛の瀧川と云ふ處に、周章あわてゝ降りてしまつた。
帯は十勝とかちにそのまま根室ねむろ、落つる涙の幌泉ほろいずみ
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)