松皮疱瘡まつかははうさう)” の例文
吉三郎はさう言つてプツリと口をつぐみました。松皮疱瘡まつかははうさうでひどい大菊石おほあばた、まだ若い盛りを何といふみにくい顏でせう。
松皮疱瘡まつかははうさうで、鼻筋が無くて、眼が少しあかんべイで、その代り身體は大變だ相ですよ。いきなり二段目へ突き出しても、柄だけは恥かしくなからうといふ代物しろもので」
下男の熊吉、——こいつは五十そこ/\だが、生れたまゝの獨り者で、尤も松皮疱瘡まつかははうさうで二た目とは見られない顏だが、道場の誰れ彼れに聽いて見ると、正直者で通つてゐるといふことです。