東京税とうきょうぜい)” の例文
折よく白が来た。かみさんは、これですか、と少し案外の顔をした。然し新参者しんざんものの弱身で、感情をそこなわぬ為かく軍鶏の代壱円何十銭の冤罪費を払った。かれは斯様な出金を東京税とうきょうぜいと名づけた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)