“杣山”の読み方と例文
読み方割合
そまやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新田義貞は、さすが北国では、自分に悔いなき戦いをして、金ヶ崎、杣山そまやまの二城を根拠に、めざましい経略、また奮戦をみせたという。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暗い町を辿たどつて人家を離れると、渓を隔てゝ屏風の如く黒く前面によこたはる杣山そまやまの上に月現はれ、山をかすめて飛ぶ浮雲は折り/\其前面を拭ふて居る。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
新田義貞や、脇屋義助らは、なお越前の杣山そまやま城に拠って、健在とわかって来たのみでなく、洞院とういん実世さねよも力をあわせて、再起の兵を、全北陸にわたって呼びかけているとの報をえたので、みかどは
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)