“杞憂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゆう85.2%
きいう12.3%
うれひ1.2%
おそれ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、これも、考えてみれば杞憂きゆうに過ぎない。片方が組与頭の戸部氏である。まさか一時の怒りに任せて、そんなをするはずはない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
然るに各藩の執政者にして杞憂きいうある者は法を厳にし、戒をきて、以て風俗の狂瀾をさへぎり止めんと試みけれども、遂に如何いかんともする能はず。
とは見る人の杞憂うれひにて、蝴蝶はひたすら花を尋ね舞ふ。西へ行くかと見ればひがしへかへり、東へ飛んでは西へ舞ひもどる。うしろの庭をあさりめぐりて前なる池を一とまはり。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
ありとしも見えわかぬ棹取さをとり杞憂おそれ深げに
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)