杉野氏すぎのし)” の例文
翌日よくじつばんともはず、ひるからの御馳走ごちそう杉野氏すぎのしはうも、通勤つうきんがあるから留主るすで、同夫人どうふじんと、夫人同士ふじんどうし御招待ごせうだいで、すなはち(ぜんづ。)である。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一年あるとし先生せんせい名古屋なごやあそんで、夫人ふじんとは、この杉野氏すぎのしつうじて、あひんなすつたので。……おまへたち。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かくはまは、名古屋通なごやつうむねをそらした杉野氏すぎのし可笑をかしがつて、當時たうじ先生せんせい御支配人ごしはいにんたはむれにあざけつた渾名あだなである。御存ごぞんじのとほり(さま)を彼地かのちでは(はま)といふ。……
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)