朱絃舎しゅげんしゃ)” の例文
初元結といえば、ずっと前に、もう物故なくなってしまった朱絃舎しゅげんしゃ浜子が、これが、初元結だといって、一束の菊の苗をもってきてくれた。
朱絃舎しゅげんしゃ——そんな名を選んだのも、その時分のことだった。「朱絃」という名のまるまでには、どんなにさまざまの名がえらまれたか知れない。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)