札所ふだしよ)” の例文
此処ここは筑前国、第四十四番の札所ふだしよにして弘法大師の仏舎利ぶつしやりを納め給ひし霊地なり。奇特の御結縁なれば和尚様の御許しを得む事必定ひつぢやうなるべし。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大船おほふな停車ていしやときまどつて、逗子づしかたむかひ、うちつけながらそれがしがお馴染なじみにておはします、札所ふだしよ阪東第三番ばんどうだいさんばん岩殿寺いはとのでら觀世音くわんぜおん御無沙汰ごぶさたのおわびまをし、道中だうちう無事ぶじと、ねんまゐらす。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
札所ふだしよめぐりの旅人たびびとは、すゞろ家族うからしのぶらむ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
きのふ札所ふだしよの巡礼に
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)