“末方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえがた25.0%
すゑがた25.0%
すゑへ25.0%
スヱカタ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の末方すえがたには、除隊の兵士が帰って来る。近衛か、第一師団か、せめて横須賀よこすかぐらいならまだしも、運悪く北海道三界旭川あさひがわへでもやられた者は、二年ぶり三年ぶりで帰って来るのだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
巴里パリイは七月の中頃から曇天と微雨とが続いて秋の末方すゑがたの様な冷気にたれも冬を着けて居る。この陰鬱な天候に加へて諒闇りやうあんの中に居る自分達は一層気が滅入めいばかりである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
歌は本方モトカタ末方スヱカタに分れて、所謂「掛け合ひ」の様式で謡ふのである。舞ひは、此神態カミワザヲサと言ふ風に解せられてゐる人長ニンヂヤウがするので、其も主として、初めの「採物トリモノ」に行はれる。
神楽記 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)