“木煉瓦”の読み方と例文
読み方割合
もくれんが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして新聞を見ると、このあいだできあがったばかりの銀座通りの木煉瓦もくれんがが雨で浮き上がって破損したという記事が出ていた。
断水の日 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
少し気を付けて見ると、水道管や瓦斯ガス管、地下線、そんなものは一切お構いなしに、只うわつらだけをアスファルトや木煉瓦もくれんがで塗り埋められていることがよくわかる。
こちこちの木煉瓦もくれんがの路地をあるくおれの靴音がこつんこつんとひびいて、その気配に売れのこりが、ちょいとちょいと、とよびかけるのだが、その声がまたぶきみなほど婬惨で
放浪作家の冒険 (新字新仮名) / 西尾正(著)