月天子げってんし)” の例文
しんり、しずみ、星斗と相語り、地形と相抱擁あいほうようしてむところを知らず。一杯をつくして日天子にってんしを迎え、二杯をふくんで月天子げってんしを顧みる。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
俊寛 (月をにらみつつ)いかに月天子げってんしなんじの照らすこの世界をわしはのろうぞよ。汝の偶たる日輪にちりんをも呪うぞよ。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)