曽孫ひまご)” の例文
旧字:曾孫
訳の解らねえ奴が大将になり、さて一旦大将になると、しゃ二そいつに獅噛み付く。子供から孫、孫から曽孫ひまご、ずっと大将を譲り受けるんだからなあ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その子が孫を生み孫が曽孫ひまごを生み、こうやって、きりもなく次から次と生んでいって、それで人間というものが今日ある理屈だ、……名物と云われる道具には伝来書があるし
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ウジャウジャするほどの孫や曽孫ひまごに取りかこまれている人たちにくらべて、さびしいといえばさびしいが、世の中には、たった一人の肉親さえなくて、広野の一本杉のように生きている人さえ
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)