暗枝あんし)” の例文
空にはかさのかかった月が、無気味ぶきみなくらいぼんやりあおざめていた。森の木々もその空に、暗枝あんしをさしかわせて、ひっそり谷を封じたまま、何か凶事きょうじが起るのを待ち構えているようであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)