“明礬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みょうばん84.2%
どうさ5.3%
みやうばん5.3%
めんばん5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うそ、狐、狸、狗、鹿、鯨、また殊に膃肭獣おっとせいのタケリ、すなわち牡具ぼぐ明礬みょうばんで煮固めて防腐し乾したのを売るを別段不思議と思わず。
黒塗の上へ湿気しっけどめにうすく明礬どうさをひいてあるので、陽の光をうけて傾くたびに、ギラリと銀色に光る。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
白紙に明礬みやうばんとか南瓜かぼちやの汁とかニガリとか、灰汁あくとかいふもので、何にか書いてあるんぢやないかと思つたんだらうよ。が、矢張り唯の白紙だ、隱し文字も何んにもなかつたらしい
流石さすがに信濃の国なれば、鮒をかしらにはあらざりけり、屋背うしろの渓川は魚まず、ところのものは明礬めんばん多ければなりという。いわなの居る河は鳳山亭より左に下りたる処なり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)