“旨(う)” の例文
旨(う)まそうに深く吸って吐き出した煙りが、乳色のホヤを繞(めぐ)ってまだ消えぬ間(ま)に、陰士の足音は椽側(えんがわ)を次第に遠のいて聞えなくなった。主人夫婦は依然として熟睡している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「年を取るてえと、旨(う)めえ物を食うより楽しみがないのに、歯が悪くなるから、だんだん旨めえ物がなくなっちまあ。こんなべら棒な話ってあるかい。」と、老優市村羽左衛門(いちむらうざえもん)が憤慨したのも
老年と人生 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「旨(う)まかったか」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)