“日蔭者”の読み方と例文
読み方割合
ひかげもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一その学校は、この前のような日蔭者ひかげものの学校ではなかった。設備の整った堂々たる学校であったように私には思われる。
こうした日蔭者ひかげものの気楽さにれてしまうと、今更何をしようという野心もなく、それかと言って自分の愚かさを自嘲じちょうするほどの感情の熾烈しれつさもなく
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
つまり、この女は、我身を一生日蔭者ひかげものにし、親子の縁を切てまでも、恋の恨みをはらしたかったのだ。無論永久に絹川雪子に化けていることは出来ない。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)