すんで)” の例文
次の姉の場合は三人の中二人が決闘すると言い出しました。知らない同志でしたから、誤解もあったのでしょう。すんでのことに芝公園へ出掛けるところを
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
どうぞハイゆっくり休まっしゃりましと、口上言うたが、着物はすんでに浴衣に着換えて、燭台しょくだいわきへ……こりゃな、仁右衛門やわしが時々見廻りにく時、みんな閉切ってあって
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多「アはゝゝゝゝすんでに八十両という大金をられる処だった、去年われおれ刄物はもの突付けて、すんでのことで殺される処を助かって此処にいるだが、われはまアだ悪事がまねえのか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……恐ろしい虚言家うそつきでナ、私等もすんでの事欺騙だまくらかされる処でごわした
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
すんでのことはずかしめを受けようとする危急を救うてくれるとはかたじけない、有難い、よう聞分けてくれよ、かく申す私は親の代から浪人の身とは云いながら、武士の娘で武士へ縁付き
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
昨夜ゆうべめえは、すんで捕捉とっつかまって、ポカリとやられちまう処だッたんだ、以前もとはお武家さむらいで、剣術やっとうの先生だから、処がモウ年を取っておいでなさるから、忍耐がまんをして今朝己を呼びによこしたんだが