方言はうげん)” の例文
訳者が十分原語に通暁つうげうしてゐなかつたし、殊に埃及エヂプトやシリヤの方言はうげんなどを全く知らなかつた為に、うらむらくは所期の点に達し得なかつた。
わが塩沢しほざは方言はうげんにほふらといふは雪頽なだれなるもの也、十二月の前後ぜんごにあるもの也。
金沢かなざは方言はうげんによれば「うまさうな」と云ふのは「ふとつた」と云ふことである。例へば肥つた人を見ると、あの人はうまさうな人だなどとも云ふらしい。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
僕はこの方言はうげんを思ひ出すたびに、自然と僕の友達を食物しよくもつとして、見るやうになつてゐる。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)