新内語しんないがた)” の例文
人通りの絶えた、寒い冬の夜の凍った往来に、カラリ、コロリと下駄げたの歯を鳴らしながら、新内語しんないがたりは人形町の方から私の家の前を通り過ぎて、米屋町の方へ流して行く。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)