“敗衂”の読み方と例文
読み方割合
はいじく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或人は敗衂はいじくの賜物としてこれを迎えた。敗衂なければ平和は遂に来なかったように思われていたからであろう。
冬日の窓 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今夜こそ、平馬の一刀が、自分の生命を奪い損ね、まんまと敗衂はいじくの姿を見せたものの、決して油断のならぬ、技倆の持主であるということは、十分に知っている。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)