“擲弾”の読み方と例文
読み方割合
てきだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、擲弾てきだんの距離はしだいに近づいて、すでに法水は、相手の心動を聴き、樹皮のように中性的な体臭をぐまでに迫っていたのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
真黒な合金のよろいで身体を包み、頭の上には、擬装のため、枯草や木の枝などをつけ、顔には防毒面をはめ、手には剣と機関銃と擲弾てきだん装置のついた奇妙な形の武器を持ち
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「喜三郎、貴様は鳥居甚左衛門について自得流の棒火矢ぼうびや擲弾てきだん筒)の法を学んだそうな」
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)