ささ)” の例文
上辷うわすべりのする赭色の岩屑を押し出した岩の狭間をい上って崖端に出ると、偃松の執念しつこからみついた破片岩の急傾斜がいらかの如く波を打って、真黒な岩の大棟をささえている。絶巓ぜってんはすぐ其処そこだ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)