掌中てのひら)” の例文
詩経しきやうには男子だんししやうとし、或は六雄将軍りくゆうしやうぐんの名をたるも義獣ぎじうなればなるべし。なつしよくをもとむるのほか山蟻やまあり掌中てのひら擦着すりつけふゆ蔵蟄あなごもりにはこれをなめうゑしのぐ。
地主は掌中てのひらの籾をあけて、復た袖口を掻き合せた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)