“山蟻”の読み方と例文
読み方割合
やまあり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はッとしながら、玉を抱いた逆上のぼせ加減で、おお、山蟻やまありってるぞ、と真白まっしろ咽喉のどの下を手ではたくと、何と、小さな黒子ほくろがあったんでしょう。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紫色の紋のある美しいちょうが五、六羽、蜂が二種類、金亀子こがねむしのような甲虫こうちゅうが一種、そのほかに、大きな山蟻やまあり羽蟻はありもいる。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
詩経しきやうには男子だんししやうとし、或は六雄将軍りくゆうしやうぐんの名をたるも義獣ぎじうなればなるべし。なつしよくをもとむるのほか山蟻やまあり掌中てのひら擦着すりつけふゆ蔵蟄あなごもりにはこれをなめうゑしのぐ。