据付すえつ)” の例文
死屍室しししつから出て来た伝染病科長は、廊下に据付すえつけの桃色の昇汞水しょうこうすいの入った手洗の中に両手をけながら独り言を云った。そこへ細菌科長が通りかかった。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
かりに一万トンの帆船がこの機関を有効な補助推進機関として据付すえつけたとすれば、今度はついに七千八百平方ヤードの帆布が、それ相当のリギンが、マストが、そして
黒船前後 (新字新仮名) / 服部之総(著)
私は、磁石砲を入口に据付すえつけるために、貴重な三十分ばかりの時間をついやし、それが終ると、久慈にくわしく注意をして、名残なごり惜しくもクロクロ島を出掛けたのであった。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
クロクロ島が、貴下の手によって建造せられたるとき、余は博士に祝意しゅくいを表するため、磁石砲じしゃくほうという機械を贈呈ぞうていし、島内に据付すえつけしめたることを、博士は記憶せらるるや。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もう一組を火星に据付すえつけることにあるのだ。
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)