挿木さしき)” の例文
これは、ことに依ったら挿木さしきでないかな。根がないのだよ、きっと。あっちの木は、もっとひどいよ。奴等のくそだらけだ。
猿ヶ島 (新字新仮名) / 太宰治(著)
先生は石垣の上に試みたアカシヤの挿木さしきを高瀬に指して見せた。門の内には先生の好きな花も植えられた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私はこのことを挿木さしきのことから思いつきました。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
一枚の葉のりんとして挿木さしきかな
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)