“挺子”の読み方と例文
読み方割合
てこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところでね、君このシャッターがちょっと妙でね、こう一々挺子てこで持ち上げるので不便なんだが、これを直して貰えないかな」
先生を囲る話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
これは物理学の挺子てこの原理というのです。この棒を長くすればするほど、どんな強い力でも出せるのです。井戸のポンプの柄と同じわけなのです。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
挺子てこでも動きそうもない様子であったが、外の二人も一と息入れたいところなので、ベッドの端に乗ったりして伸びていると、ものの十分とたたないうちに電話のベルが鳴り響いた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)