“押太鼓”の読み方と例文
読み方割合
おしだいこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
砂けむりのなかに、押太鼓おしだいこのとどろきや貝の音がものすさまじく聞える。どうやら信玄の旗本がそのうしろにるようだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元より野駈けの軽装だし、軍馬の数も少ないが、やがて貝の音に兵が揃い、押太鼓おしだいこがとどろくと、両岸の人数が、どっと河の中でぶつかった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵法とは押太鼓おしだいこうち鳴らして敵へかかるときだけのものではない。親のこころ子しらずといったのはその辺の微妙にある。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)