“鉦太鼓”の読み方と例文
読み方割合
かねたいこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜通し鉦太鼓かねたいこを鳴らしていた屋敷のうちが、今はひっそりとして空家あきやかと思われるほどである。門のとびらとざしてある。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
夜が白むと、鄴都ぎょうとの街には、鉦太鼓かねたいこの音がやかましかった。于禁うきん一族や七手の大将が、それぞれ出陣する触れである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに林相りんそう零落れいらくが目に立つようになると、雨乞あまごい鉦太鼓かねたいこが一段と耳に響く土地柄でもあった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)