“扶持米”の読み方と例文
読み方割合
ふちまい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切米きりまい、お扶持米ふちまい御役料おやくれうの手形書替へをする。札差の前身は、その役所近くに食物や、お茶を賣つてゐた葭簾よしずばりの茶店だつたのだ。
花火と大川端 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「おれもこんどは落ちつくぜ。うム、御恩賞と扶持米ふちまいを大事に守って、昔のとおり川島の原士はらしとなって、この屋敷を建てなおすつもりだ」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かかる次第であるから大阪の豪商は暗に天下の諸大名を眼下に見下だしていた。貸してくれた際には、別に扶持米ふちまいを与えあるいはそれを増すこともあった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)