“手提鞄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てさげかばん85.7%
てさげ4.8%
セルヴィエット4.8%
ハンドバッグ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よそ行着ゆきぎを着た細君をいたわらなければならなかった津田は、やや重い手提鞄てさげかばんと小さな風呂敷包ふろしきづつみを、自分の手で戸棚とだなからり出した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
産婆が、手提鞄てさげをさげてやって来ると、叔母は四畳半の方へ自分で蒲団を延べて、診てもらった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ルダンさんは光太郎の手提鞄セルヴィエットをじろりと見てそっぽをむくと
黄泉から (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この日の発掘物は、例の大きな四角い籠を充し、別に小さな包みにしたものに対する運賃請求書には三百ポンドと書かれ、なお大事な標本は私が手提鞄ハンドバッグに入れて帰った。